今まで、私はサラリーマンでしたので、会社の方で年末調整をしてもらっていました。私は、2021年4月に退職をして、その後、再就職をしていませんので、自分で確定申告をしなくてはいけません。タイトルに書いてある「年の途中で退職した人は確定しコクおしないと損してしまう」とは、一体、どういうことなのか?実際に、確定申告はどうすればいいのか?私も初めての経験ですので、私がわかる範囲になりますが、一緒に理解を深めていきましょう。
以下の目次にそって話を進めていきます。
年末調整ってどういうもの?
年末調整の概要
給与の支払者がその年最後に給与の支払をする際、給与の支払を各人別に、それまでその年中に給与を支払う都度源泉徴収をした所得税の合計額と、その年中の給与の支給総額について納付すべき税額(年税額)とを比較して過不足額の精算を行うことを「年末調整」といいます。
国税庁
上記の国税庁のページにも記載がありますように、支払人(会社)が、その年の最後(12月)に給与の支払いをする際に、その年の1月以降、「給与を支払う際に源泉徴収した所得税金額」【予定の金額】と「その年の給与の支給額」【実際の金額】に対する税額と比較して過不足の精算をすることです。
給与を支払う際に源泉徴収した所得税額というのは、どうやって決めているのですか?
国税庁で、毎年、源泉徴収税額表が更新されており、この一覧表を元に源泉徴収税額が決まっています。※リンク先は令和3年度分の一覧表への入り口ページです。
税金を多く払いすぎているってことになるのですか?
給与所得控除後の給与をベースに年間の源泉徴収額を算出しています。途中で会社を辞めてしまい、その後、再就職しない場合は、当初の所得額に至らないケースがほとんどです。よって、税金を多く払いすぎている場合が多いということです。
年末調整のことをもっと知りたいという方は、国税庁のホームページに詳細が記載されておりますので、
ぜひ、こちらも参照してみてください。
確定申告ってどうすればいいの?
確定申告する方法について
確定申告とは、実際にいつ何をすれば良いのでしょうか?
確定申告するためには、確定申告書に必要事項を記載し税務署に提出する必要があります。
確定申告書なんて見たことがないという人も多いかと思います。
ここで、確定申告書をみてみましょう。
うわっ!頭が痛くなってきた~
心配しないでください。ここではどんな申告書のイメージかを見ておけば大丈夫です。
この申告書は手順にそって入力していけば、勝手に完成しちゃう方法をあとで説明します。どんな申告書かを知るために一番簡単な方法は、国税庁のホームページを確認することです。
参考:確定申告手続きの流れ 国税庁ホームページより
わ、わかりました。
確定申告する対象期間と申告期間
前述したとおり、年の途中で退職した場合、確定申告をすることで、収めすぎた税金を還付してもらえます。ここでは、確定申告する対象期間と申告期間を整理してみます。
対象期間 | 1月1日~12月31日 |
申告期間 | 原則として対象期間の翌年2月16日から3月15日 ※還付申告(税金が戻ってくる場合)は2月15日以前でも行えます。 |
例えば、令和3年分の確定申告は、令和4年の2月16日~3月15日の間で申請することになります。
もし、この期間を過ぎてしまったら、どうなってしまいますか?
追加で納税すべき人は、無申告加算税というものをペナルティで払う必要がでてきます。還付申告(納めすぎた税金が戻ってくる)の人は5年以内であれば申告ができますし、特にペナルティはありません。
上の表でいくと、還付申告の場合は、2月15日以前でも申告手続きが可能なんですよね。
そうです。だから、早めに準備をして申告を済ませてしまいましょう。
では、その前に、事前に準備するものを確認してみましょう。
確定申告する際に準備するもの
確定申告する際に準備しておくものがいくつかありますので、代表的なものを記載します。実際は、個人によって違いますので、ご注意ください。私が、実際に準備したものを中心に記載してみました。
準備する証憑(エビデンス) | 補足 |
---|---|
源泉徴収票 | 退職時に会社から提供された源泉徴収票 |
社会保険料(国民年金保険料)の控除証明書 | コンビニアンスストアで支払った際の納付書やクレジットカード等で支払った納付書(日本年金機構からハガキが届きます) |
一般の生命保険料の支払額などの証明書 | 生命保険会社から届く生命保険料控除証明書 |
個人年金保険料の支払額などの証明書 | 年金保険会社から届く年金保険料控除証明書 |
健康保険や介護医療保険(40歳以上の方のみ)の支払額などの証明書 | 国民健康保険を支払った際の納付書や健康保険組合から届く保険料納入証明書等 |
医療通知書や領収書(医療費控除を申請する方) | 健康保険組合から届く医療通知書や医療機関やドラッグストアで支払った領収書等 |
寄附した団体などから交付を受けた寄附金の受領証(領収書) | ふるさと納税で購入した際に受け取った受領書や領収書等 |
上記の証憑類は、確定申告申請書を作成する際だけでなく、提出が必要な場合や保管しておく必要があるものもありますので、大切に保管をしておいてください。
確定申告の提出方法
確定申告を提出する方法はいくつかあります。どのような方法があるかを確認してみましょう。
提出方法 | 印刷の要・不要 | 郵送料の要・不要 |
---|---|---|
郵便又は信書便により、住所地等の所轄税務署に送付する | 必要 | 必要 |
住所地等の所轄税務署の受付に持参する | 必要 | 不要 |
e-Taxで申告する | 不要 | 不要 |
以前、過去分の還付の確定申告をする際、パソコンを使って、確定申告を作成して、印刷後、郵送で所轄税務署に郵送していました。
今回も同じ方法にしたのですか?
今回は、e-Taxで申告することにしました。理由としては、令和3年分の確定申告から、マイナンバーカードとパソコンとスマホのみでe-Taxで申告が可能となったからです。これまでは、マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーが必要だったのです。
今回、初めてe-Taxを利用して確定申告をしてみましたので、次の章では、どんなところが便利だったのかを紹介していきたいと思います。
e-Taxを使ってみよう
e-Tax申告の準備
e-Taxの使い方
ここでは細かい説明は省きたいと思います。と言うのも国税庁のホームページにサクセスして作り出した方が早いからです。国税庁のホームページは、初めての方でも分かりやすく作られていると思います。また、令和3年分の確定申告の特集ページがありましたので、そちらから申告を始めることをお勧めします。
下のバナーをクリックして、パソコンとスマホでe-TaX!をクリックすると詳細な手順が出てきます。
e-Taxを使って便利だったところ
- 手順とおりに進めていくことで簡単に確定申告が可能。
- 作成途中でも保存して、続きを別なタイミングで作成可能。
- 郵送による提出が無かった。
申告内容によって、変わってきますが、私の場合は紙による提出が一切不要でした。
今回、ふるさと納税はしていなかったですが、上記で記載した確定申告で準備する証憑全てです。
申告書自体は、電子送信となり、マイナンバーの写しや準備した証憑が提出省略となっていた。
※問い合わせを受けた場合のために5年間保管はしておいた方が良いです。 - 郵送していた際に用意していた返信用封筒やプリントアウトも不要なので余計な出費は不要。
- 還付までの期間が短縮された
私の場合、1月26日に申請をしましたが、2月10日は還付金が振り込まれていました。
2週間ほどですべてが完了したのには驚きでした。以前は最低1ヶ月はかかっていました。
ネットで全て完結できるというのは、とても有り難いです。しかも還付期間も短縮できるとは、とても助かりました。
皆さんも、ぜひ、e-Taxを試してみてはどうでしょうか?
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