2021年4月に29年間務めた会社を退職。2022年2月よりフィリピンに移住

えっ!!銀行口座を解約?海外移住したら日本のお金はどうなっちゃうの?

海外に住むことになった時、日本の銀行から、お金って引き出せるの?どこで引き出せるの?
手数料はどうなるの?
ムムム・・・・?ハテナだらけな状態です。
日本でお金を引き出すのは、簡単だと思いますが、海外ではどうなるのでしょうか?
今回は、私が移住するフィリピンを例に、海外に移住する場合、お金の管理をどうしたら良いかを以下の5つの目次にそって、整理していきたいと思います。これから、移住を考えている人のお役に立てれば幸いです。

目次

フィリピンにいる時に、日本の銀行口座からATMでお金を引き出せるのか?

以前、私が、フィリピンに行ったときに、フィリピンのATMで日本の銀行口座からお金が引き落とせるのかを試してみました。その時、使用したものは、新生銀行のキャッシュカードでした。
一般的に海外で日本の銀行口座を利用できるATMの種類も限定されていますが、VISAまたはPlusの表示があるATMで現金が引き出すことができます。画像は、私が実際に利用したATMになります。フィリピンの場合、このタイプのATMは街のあちこちにあります。
※利用可能なATMの詳細については、VISAのページ「海外ATMでお金を引き出す流れ」を参照してください。

ブログ主

ところが、この新生銀行のキャッシュカードは、2018年12月に海外ATMで現金を引き出しできるサービスが終了してしまいました。

あなた

えっ!それ以降は、どうしているんですか?

この新生銀行のサービス終了とともに、新たに新サービス「GAICA」が始まりました。
事前にチャージしたお金を、海外のATMで現金(現地通貨)を引き出せるというサービスです。更にVISA加盟店でカードショッピングもできるのです。(チャージした金額分までの利用のため、使いすぎるということがない)
このカードは、GAICAとGAICA(Flex機能付き)の2種類がありますが、私の場合、 GAICA(Flex機能付き) を作成しました。こちらのカードであれば、新生銀行からGAICAカードに24時間オンラインチャージができるという点が気に入りました。他にも様々なメリットがありますが、年会費無料というのも良かったです。
もし、気になる方がいるようでしたら、GAICAの詳細を知りたい方は、こちらから確認できます。
日本居住者のみが利用できるので、海外に移住する方には不向きだと思いますので、ご注意ください。
今後、どうしていくかについては、最終章に書きますので、そちらを確認してみてください。

海外に住んでいる間、日本の銀行口座はどうなっちゃうの?

これも人それぞれになると思いますが、転出届を自治体に提出すると、ほとんどの場合、日本の銀行では、口座を解約するケースが多いです。例えば、日本の会社に所属をしていて、海外勤務となった場合や現地の会社に就業する場合で、銀行によっては、取り扱いが違ってくることがあります。当然、銀行口座もひとそれぞれなので、自分の持っている銀行口座がどのような取り扱いになるのかを、各人で確認することをおすすめします。
とは言っても、私と同じ銀行口座を持っている人もいると思いますし、私が調べたことが少しでもお役に立てるかもしれませんので、私のケースということで記載したいと思います。

所持している銀行口座のまとめ

銀行名現在の使用例住民票が日本に無い場合の対応海外のATM等から預金を引出可能か?
楽天銀行メインバンクとして利用口座解約が必要(参照ページ×
みずほ銀行サブバンクとして利用原則、口座解約だが、銀行に確認要(海外勤務者向け国内送金サービスというものはあります)×
ゆうちょ銀行ほぼ未使用原則、口座解約だが、非居住者(私)の届けがあれば所有が可能(参照ページ×
新生銀行GAICAにチャージするために利用原則、口座解約が必要(参照ページ
りそな銀行未使用銀行に相談×

こうして、自分の所有している銀行だけでは、充分ではないことが分かりました。このままでは、海外で生活するには不便な状況になると思いますので、何か対策が必要です。そこで私は、他の銀行についても調べてみました。全ての銀行を網羅している訳ではありませんが、主要な銀行は抑えていると思います。

他の銀行口座のまとめ

銀行名ポイント 住民票が日本に無い場合の対応海外のATM等から預金を引出可能か?
ソニー銀行・一部取引制限あり
・日本国内の連絡先を登録する必要あり
口座維持が可能
参照ページ
SMBC信託銀行
プレスティア
・ 一部取引制限あり
・提出する確認書類あり
口座維持が可能
参照ページ
三菱UFJ銀行
グローバルダイレクト
・海外赴任、留学
※日本に帰国することが前提
・月額300円
口座維持が可能
参照ページ
三井住友銀行
ダイレクトグローバルサービス
・一部取引制限あり
・提出する確認書類あり
・月額220円
口座維持が可能
参照ページ

他にもあるかもしれませんが、私が調べた範囲では、主な銀行は上記の4つだと思います。月額費用が発生する銀行は避けたいところです。また、前提条件に帰国することが前提などの制限もあるのでNGですね。 私は、ソニー銀行が振込の利便性が高いと思いましたので、ソニー銀行で口座開設をしました。
ソニー銀行について、条件や提供されるサービスについてまとめてみたいと思います。

前提条件すでにソニー銀行に口座を開設済みで、日本国籍をお持ちのかたは、海外への転勤・留学などにより税法上の非居住者となられた後も、引き続きソニー銀行口座をご利用できます。
ただし一部のお取り引きに制限があるほか、海外へ転居される際は、日本国内のご連絡先となるかたをご登録するなど、所定のお手続きが必要です。
非居住者日本国内に住所または1年以上居所を有しないかた、1年以上国外に居住する必要があると推測されるかた、契約などにより日本国外での勤務時間が1年以上または未定のかたなどは、税法上、原則として日本からの出国時に「非居住者」となります。
現在すでに日本国外に居住しているかたが、ソニー銀行で新たに口座開設することはできません。
ソニー銀行Webサイトより
海外からもご利用可能なサービス
円預金
振込
外貨預金
国内他行からの振込金・国内外からの外貨送金の受取
ATM引出
VISA加盟店での支払

フィリピンの銀行口座は作れる?

フィリピンで銀行口座を作るにはどうしたら良いのでしょうか?
昔は、観光ビザで入国しても銀行口座が作れたようですが、現在では銀行口座を作るのはとても難しいと思います。フィリピンで銀行口座を作るためには、パスポート、身分証明ができるものACRカードや外国人登録証、フィリピンの住所がわかるものが必要になります。
私の場合、かなり特殊なパターンで銀行口座を開設することになりましたので、参考までにどんな流れだったかを記載します。

私が、フィリピン移住するビザ申請をする際に、預託金が必要になります。その際、通常であれば、ビザ申請用の口座を開設することになるのですが、この預託金をドル建てで送金することになります。
私はフィリピン渡航前に、フィリピンの友人に事前に預託金を送金していました。フィリピン内で預託金を送金する予定でいたのですが、本人名義の口座からでないとマネーロンダリングの関係で預託金が送金できないという状態になりました。
そこで、ビザ申請を受付する団体から、フィリピンの銀行に対して、特別にフィリピンの銀行口座を作ってもらう書面をいただきました。それをもって、フィリピンの銀行に預託金用のドル建て銀行口座を作ってもらい、そこに日本からドル建てて送金することになりました。並行してビザの延長申請(2回目)も実施しました。ビザ申請の際、2回目の申請を実施すると、ACR I-Card(外国人登録IDカード)を発行することができます。このACR I-Cardを使って、ペソ建ての銀行口座を作ることができました。最初に作ったドル建て口座と後から作ったペソ建て口座の口座番号は別になりますが、両方とも利用できています。
この方法はかなり特殊なパターンです。このACR I-Cardですが、種類があって、ツーリスト用と今回取得する予定のビザで発行されるものと違います。通常、ツーリスト用のACR I-Cardでは口座開設ができないと思います。ここらの事情は、銀行や支店などによっても対応が違ってくる可能性があります。
現に、1つ目の銀行口座は、ビザの預託金送付用といった特殊事情により口座開設できましたが、他の銀行ではツーリスト用のACR I-Cardでは口座開設が出来ませんでした。
ちなみに、私が取得したビザの認可がおりたあとには、口座開設ができました。

日本の銀行から、現地の銀行口座にお金は送れるの?

さて、フィリピンの銀行口座を作ったけど、一体、どうやって、日本の銀行からから海外の銀行口座にお金を送れるのでしょうか?日本の銀行口座からフィリピンの銀行口座に送れますが、実はどこも手数料がとても高いです。
例えば、日本円で10万円を送ったとします。フィリピンで実際に受け取れる金額はいくらになるのでしょうか?
左の表は、分かりやすいようにUS$での送金事例ですが、利用する銀行や送金会社によって、受け取れる金額が随分変わってきませんか?どうせ、送るのであれば、なるべく多く受け取れる方法で送りたいですよね。※送金タイミングや為替レートなどの状況によって変わります。

そこで、海外送金ができる会社や方法を調べてみました。
日本国内の銀行 → 海外送金会社 → 現地の銀行という形が一番良いという結論になりました。
この手の話のときによく出てくる海外送金会社はいくつかあります。
ここでは、私が実際に開設した海外送金会社を3つ紹介したいと思います。
状況に応じて使い分けるという形になると思いますが、海外送金の手段が一つしかないと何か合った際、困るので手段はいくつか用意しておくほうがよいと思います。個人的には、WISEが一番使い易くてオススメです。特に便利な点は、アプリで全て簡単に海外送金できる点と実際に受け取れる金額、ダイレクトに銀行に入金される点などです。ちなみに、海外で金額を受け取る際に、身分証明書やリファレンスナンバー(送金時に発行されたNO)などを準備して、窓口でしか受け取れないサービスなどもあります。また、送金手数料だけ見て判断すると、銀行手数料が高いなんてこともありますので、状況(為替手数料、送金額、送金先など)に応じて使い分けることをオススメします。

海外送金会社送金手数料銀行手数料1ヶ月で送金できる限度額Webサイト
アプリの使い易さ
WISE(旧TranceferWise)送金額に応じてなし100万円非常に簡単
SBIレミット460円~なし100万円
※通貨の種類によって異なる場合あり
ちょっと使いにくい
Paypal499円あり100万円 海外送金としては未使用

私の場合は、こんな方法にしてみました

各々の金融機関に役割を持たせ、リスクヘッジのために日本国内の資産を分散する形です。既存の日本の銀行口座+新たに作った日本の銀行口座+海外送金サービス+現地の銀行口座の利用です。
実際の金融機関は下記となりますので、参考にしてみてください。

金融機関移住前
(住民票:日本国内)
移住後
(住民票:日本国外)
主な使用用途
みずほ銀行WISEへの送金
クレジットカード支払い(買い物、年金引落等)
国民年金受取口座
各種資産運用取引用
ソニー銀行WISEへの送金(要確認)
国内銀行への振込
フィリピンでのATM引出
楽天銀行×居住者で無くなる時点で解約
新生銀行×GAICAへのチャージ
WISEフィリピンの銀行口座への送金
G-Cash(フィリピン版PayPay)への送金
フィリピン証券口座への送金
PAYPALサービス料の支払用
フィリピン銀行口座への送金(予備)
SBIレミットフィリピン銀行口座への送金(予備)
ブログ主

実際に住んでみて、更に良いサービスがあれば、試していきたいと思います。また、海外送金する際、マネーロンダリングの関係でマイナンバーカードの利用機会が増えましたので、まだ、未入手の方は、申請を検討した方が良いです。

 

 

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この記事を書いた人

30年続けたサラリーマンだった50代(男)が、2021年4月に早期退職し、フィリピンのリタイアメントビザ(SRRV)を取得するまでの道のりやフィリピンで生活するための情報を発信していきます。好き:映画をみる、お酒を飲む、興味があることは資産運用

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